フィンランドは2017年12月6日に独立100年を迎えます。もちろん、それ以前も国家として存在はしていましたが、フィンランド人はスウェーデンとロシアの両国に侵略され、統治されていました。フィンランド人の「シス」(不屈の精神と忍耐力)とサウナ好きは何世紀にも渡って受け継がれて来た文化です。 またフィンランドは海外の方々に、オーロラムーミン、サンタクロースと世界的に優れたデザイン、そして最近では安全で興味深い旅行先として知られています。

Visit-finlandKallavesi / Photo by Visit Finland Juha Määttä (Vastavalo)

フィンランドの独立以降に起こった出来事について、私なりにいろいろ考えてみました。そして、数人の友人にもどの出来事が一番記憶に残っているか、フィンランドにとって大きな節目になったと思う出来事などを聞いてみたのでご紹介します。


1926年
フィンランドのラジオ放送局YLE, Yleisradioが設立される。

1944年
子供と妊婦の健康についての法律が1944年に制定され、1949年には全ての自治体に子供と妊婦用の保健センター、ネウボラが置かれることに。

1940年代終わり〜1950年代
第二次世界大戦からの復興。1940年以前、フィンランドは都市部と農村部の労働者たちと、独立した農家の貧しい国家でした。公務員、小さな地元企業に雇われた人たちという、わずかな中流階級が存在しただけです。1950年代後半になると、労働者の半数は農業に携わり、1/3の人々が都市部に住むように。製造業や、サービス業、貿易業などの新しい職は、とても魅力的で町や都市部に人々が移り住むように。フィンランドが福祉国家に成長するための第一歩が、ここからスタートしました。

1949年
1937年から貧困家庭のお母さんへのサポートはスタートしていましたが、ついにこの年、すべての母親に対するマタニティーサポートが始まりました。このマタニティーサポートには赤ちゃんのお世話に関わるアイテム「ベイビーボックス」が含まれます。新しく母親になる人には、必要なセットです。今世界中で注目されている「ベイビーボックス」の始まりです。

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1952年
ヘルシンキで1952年に夏のオリンピックが開催されました。これまでにフィンランドが主催した唯一のオリンピックです。フィンランドが今までオーガナイズした最も注目すべき出来事だと言われています。

Visit-finland-Olympic-StadiumThe Olympic Stadium / Photo by Visit Finland

1956年〜1982年
26年という長い間、大統領の座についていたウルホ・ケッコネン大統領。彼はフィンランド人の心に、最も重要なリーダーとして刻まれています。フィンランドの外交政策の礎を築いた人物でもあります。

1958年
フィンランドのテレビ放送局YLE, Yleisradioが設立される。

1967年
シベリウスの記念碑(モニュメント)がヘルシンキでお披露目。このモニュメントはヘルシンキでもとても人気の観光地です。ジャン・シベリウス(1865-1957)は高く評価されているフィンランドの作曲家です。ロシアから独立する時の内戦中にフィンランド人のアイデンティティを高めることに尽力したとも言われています。


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Sibelius Monument / Photo by Visit Finland

1972年
長距離選手のラッセ・ヴィレンはこの年の夏のオリンピックで4つの銀メダルをとりました。すぐさま彼は、老若男女問わずの大人気に。今も、彼はフィンランド人の誇れるオリンピックランナーとして尊敬されています。

1973年 
子供のための早期教育の権利について定められた法律が制定されました。この法律は1970年代に急激に発達した福祉国家としての理念の一部であり、また一般的な保育の権利の基礎になっています。

1975年
全欧安保協力会議(CSCE)がヘルシンキで開催。これがきっかけで欧州安全保障協力機構(OSCE)がスタートすることに。この機構は、世界最大の地域安全保障機構です。

1990年〜2010年
ノキアが携帯電話及びモバイルネットワークの生産者として世界に羽ばたいていきました。ノキアは、モバイルコミュニケーション産業のパイオニアです。

1991年
世界初のGMSケータイが、フィンランドで作られました。

1995年
EUに加盟。

1999年
通貨がユーロに。

2000年
コンピュータの2000年問題。ミレニアムイヤーのお祝い!

2000年〜2012年
初の女性大統領にタルヤ・ハロネンが選出。

2000年代
PISA(The Programme for International Student Assessment/OECD生徒の学習到達度調査)でフィンランドが上位にランクイン。学習の成果を公式・非公式両方から国際的に評価するシステムで、15歳における数学的リテラシー、科学的リテラシー、読解力の学習成果が評定されます。

2013年
世界的にもよく知られたスタートアップと投資家のためのイベント「Slush」(スラッシュ)がヘルシンキで開催。(毎年開催中)。

2017年
同性婚の合法化。西欧諸国と同じように、フィンランドもすべての人に平等な人権を保証することになりました。

Visit-finlandPhoto by Visit Finland

今後もどんなことがフィンランドに起こるのか、ぜひフォローしてみてくださいね。きっと面白いことが起こるはず!

翻訳:石森弘子

Cover Photo Credit: Finland 100 / the Prime Minister’s Office

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モニカ ルーッコネン (Monika Luukkonen)
モニカはフィンランドのライフスタイルの専門家。 日本向けに、フィンランド式の生活についての本を執筆しています。 彼女の本は韓国と台湾でも翻訳され出版されています。