フィンランドでの最強ハーブはディルとノッコネンといって過言ではありません。

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フィンランドでは、ディル(Tilliティッリ)、バジル、ミント、ローズマリー、エクストラゴン、コリアンダー、色々なハーブが店先に並びます。自宅や田舎で栽培している人も多く、料理に多用されています。森に自生しているものもあり、植物図鑑を手に散策して行くと思わぬ宝物に出会ったようでとってもうれしい瞬間です。

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ハーブの中でも、フィンランド人が一番愛しているのがディル。ディルは、魚料理に多用されており、フィンランド料理に広く使われていて、フィンランド人が一番好きなハーブといってもいいと思います。消化を助け、高血圧予防や動脈硬化を防ぐ作用もあるため、クリームなどの脂肪分とよくマッチします。また、クリームチーズや鰊の酢漬けなどにもティッリ味があり、フィンランドの食生活に欠かせないハーブの一つです。じゃがいもを茹でる際に使う人も多く、また、パンケーキの生地に混ぜて焼いて、スモークサーモンやサワークリームと巻いたり、色々な使われ方をします。

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ブイヨンでも、ハーブ味なんてのもあり、とにかく多種多様なハーブが混ざってるのです。うちの夫のような、料理オンチの人は、ハーブを沢山入れておけば間違いないと思ってスープなどに大量に投入していますが、それでもなんとか味が整ってしまうのも不思議なところ。

そして、よく使われる日本人になじみのないハーブ(?)というか薬草の一つが、イラクサ(nokkonenノッコネン)です。

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ノッコネンはフィンランドでは自生しており、主にブレンダーでつぶしてポタージュスープなどにして食されています。煎じたお茶などもあります。ノッコネンは、アレルギー症状を和らげて発症しにくくなると言われており、花粉症の人で毎日なんらかの形で摂取している人もいるようですし、免疫力をつける、造血作用がある、などの作用のほかに、あらゆる事に効くと言われています。

私の亡き母は、長い間闘病をしておりました。お医者様に告知されてから、その10倍程の年月、奇跡を起こしつづけてくれました。私もしょっちゅうヘルシンキから東京へ看病に通いました。そのつど、母の好きなベリー類や日本であまりお目にかからないハーブ類を冷凍したり乾燥したりして持ち帰っていました。母はフィンランドの森の神秘なパワーの恩恵を積極的に摂取しており、病ながらもゴルフや旅行に興ずることが出来ていました。そんな思い出があるため、時折森に自生するハーブ類を目にすると、亡き母が生きるためにがんばって食べていた事を思い出します。

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ハーブはいいことばかり、なんですが、解毒作用が強いものもあるので、妊婦さんは注意が必要です。昔は堕胎などでも使われていたらしく、解毒作用が行き過ぎてしまうんですね。

 

 

 

安藤マサリン 絵里子
フィンランド生活20年を迎える料理研究家。
美味しく美しい料理を作ることをモットーに日々料理を楽しんでいます。
食を通してフィンランドの日常生活や文化をブログで紹介していきたいと思います。
北欧の生活様式や食べものをより身近に感じて頂けたら嬉しいです。